関東地方でも花粉症シーズンが始まったようで、周りでも鼻をすすったり、目を掻いたりする方がちらほら見受けられます。当サイトでも以前花粉症対策についてご紹介させていただきました。「食べ物で緩和できる！花粉症に効く食材」今回は、花粉症対策として注目を集めているバナナの効果についてご紹介したいと思います。昨年11月に筑波大学医学医療系の谷中昭典教授が発表した研究結果によると、20歳以上で自覚症状を持つ患者26人が1日バナナ2本を8週間摂取し続けた場合、摂取していない26人よりも、くしゃみの症状が緩和される結果が得られたらしいです。医薬品による眠気や喉の渇きを考えると、健康に良い食べ物として知られるバナナの利点を知っておけば、今年の花粉シーズンも悩まずに済むかもしれませんよ。

花粉による炎症反応を緩和させる

バナナには、抗酸化物質をして知られるポリフェノールや、免疫反応を調整する作用のあるオイゲノールと言う香料が豊富に含まれているので、炎症やアレルギーに対して効果を発揮すると言われています。しかし未だその効果が人体にどういったメカニズムで働いているのかは不明で、今回の実験でも、バナナが炎症自体を抑制するわけではなく、あくまで自覚症状の感受性を鈍くする効果があるのではないかと言う仮説が立てられています。また、バナナに含まれる豊富なビタミンB6が、セロトニンなどの脳内伝達物質の合成を促進して抑うつ気分を改善させるのではないかと、谷中教授は述べています。

それだけじゃないバナナの効果

アスリートにも愛用されているバナナは、ブドウ糖・果糖・ショ糖・でんぷんなどの糖質が多く含まれているので、エネルギーを長時間持続させる効果があります。また、カリウムを多く含んでいるので、むくみが気になる方にとっても非常に効果のある食べ物です。その他にも便秘改善や、免疫力を高めてくれるなど、毎日摂取するだけで健康改善に役立ってくれます。

対策はなるべく早めに

食品摂取による花粉症対策は、あくまでも症状を和らげるための手段であって、治すための手段ではありません。今回ご紹介したバナナや、その他ヨーグルトや甜茶など、花粉症対策に良いとされる健康食品を積極的に摂りながら少しでも症状の緩和に努めるのが大事です。
花粉症は、花粉が飛散する1～2週間前くらいから対策を始めておくとシーズン中の症状がだいぶ変わってきます。医薬品なども飛散前に飲んでおけば、いざ花粉が舞いはじめても、くしゃみや目のかゆみは比較的抑えられますので、自覚症状のある方は、なるべく早めに対策を練っておいて損はありませんよ。

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