年末年始は特に注意!メンタルヘルス対策しましょう
年末になると、賑やかなニュースの反面、物騒な事件も多くなります。先日あった王将の大東前社長の射殺事件や、元社長令嬢の餓死事件と、悲しいニュースが飛び交っています。そして、毎年この時期になると増えるのが自殺者の数です。年の瀬の寒空の下で、多くの方が自らの命を絶つニュースは、ストレス社会に生きる我々にとっても他人事ではありません。そこで今回は、メンタルヘルス対策の方法をご紹介します。しっかりと自分のストレス状態を把握し、大掃除同様、気持ちの整理整頓をして新たな年を迎えましょう。
自殺者の大半は男性!
どんな時でも出社し、いかなる時でも一生懸命に働く勤勉な日本人は、先進国の中でも自殺率が高いと言われています。その中でも男性は、女性に比べてその割合が高いと言えます。女子会や日頃の愚痴を発することで小さなイライラを発散している女性に比べると、男性はそういった場面が少ないようにも感じます。
女性は、感受性豊かで男性よりも細かいところに気がつきやすいため、ストレスにも敏感だと言われています。そして、女性はそういった細かいことに対しても全て気の済むまで話すことでスッキリするようです。例え相手が聞いてなくとも。
反対に男性は、男としての沽券やプライドなどを気にするため、普段の小さいストレスを外部に漏らすことは比較的少ないので、周りからもストレスを溜めていることに気づかれにくいようです。多少しんどい、苦しいと思っても、目の前のタスクを終わらせることを第一に考えるので、小さなストレスが蓄積され、一気に爆発することも。
この違いは、そもそも男女の脳の構造の違いにあるらしいです。女性の方が右脳で感じたことをすぐに左脳で言語化して発することが出来ますが、男性はそのリンクがあまり上手くないので、小さなイライラは溜めこみがちなのです。
細かいことを隅に追いやり、目の前のことに集中する能力はどちらかと言うと男性の方が得意なので、的確に仕事をさばいていったり出来ますが、その反面、無意識に追い込むクセが出来てしまい、その結果ストレスが溜まりに溜まって手遅れになる人も実際多いですね。
特に日本人男性は休み下手で有名です。現役時代に仕事一本で生きてきて、定年退職を迎えた途端生きがいを失くし、自殺する男性も少なくありません。
高倉健さんみたいに、「自分は不器用ですから...」的な生き方は、現代社会においては少し大変な気がします。手遅れになる前にしっかり自分の心の状態を把握しておきましょう。
自分のストレス状態をチェック
日々忙しくて、自分の身体の心配をすることをおろそかにしてしまいがちですが、立て込んでいる時こそ少し休んでセルフチェックしましょう。
■睡眠時間を確保出来ているか?
週末に寝溜めする人がいますが、基本的に寝溜めはあまり効果的ではありません。毎日一定の睡眠時間をとれるような自己管理が必要です。残業が多くて毎日帰りが遅いので寝る時間がとれない人も、残業を減らすような仕事の取り組み方や、社内の運用の仕方を皆で考えてみるなどして、改善していかないと、仕事ばかり増えて残業が当たり前になってしまいます。睡眠は心身の健康維持に必要な要素です。寝てないなと思ったら、改善していきましょう。
■しっかり食べてますか?or食べ過ぎてませんか?
睡眠に次いで人間の3大欲の一つ、食欲は、ストレス状態によって大きく左右されます。多忙でストレス過多な日が続いていると、緊張状態で食欲がなかったり、反対に過食症の状態に陥り、痩せていったり、太っていったりします。アルコールやタバコも同様です。一度、食べない習慣や食べ過ぎる習慣を覚えてしまうと、慢性化していくので、気づいた時には入院レベル、なんてこともあり得る話なので、自身の食に関する履歴を振り返り、異常だなと感じたら改善しましょう。
■休んでいますか?
仕事でプロジェクトを任されたり、昇進がかかった大事な局面を迎えると、仕事ハイ状態になり、寝ることも食べることも、休むこともせずに仕事に没頭しがちです。冒頭で述べたとおり、男性はこの状態に陥りやすいのです。そして、この状態に入ると、身体の悲鳴に気がつかずに仕事を全うして、危険信号を見逃してしまうのです。週に1回でもいいので、仕事以外のことを考える余裕を作ることが大事です。
感情を解き放ちましょう
普段、愚痴を漏らさない方は、ちょっとしたことでガタが来てしまい、1つの失敗が雪だるま式に心の中で大きくなり、何もかも嫌になり寒い空の下で人生にピリオドを打ってしまう危険性を秘めています。
飲みこんでしまいそうな小さな愚痴も、話すクセをつけることで大きなストレスにならずに済みます。同僚や恋人、奥さんに話すのが難しいようであれば、Barやスナックなど、自分の話を聞いてくれる隠れ家を見つけて、たまに行っては自分の中に溜まった感情を解き放ってみましょう。そうすることで、また明日への活力となるはずです。
年内に今年あったイライラは清算して、心機一転新年を迎えられるように頑張ってください。
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