イチローや本田に学ぶリーダーシップ論
組織の中でチームを任され、これから部下を牽引していかなくてはいけない立場。
そんな方にリーダーとはどうあるべきか、一流のスポーツ選手たちを例に挙げながらご紹介したいと思います。
明確なビジョンを掲げる
ビジネスシーンにおいて重要なのは結果を出すこと。会社の売上や利益を上げることは当然のことですが、目先の仕事にばかり追われて長期的展望が見えないようだと部下もついていけません。
サッカーの本田圭佑選手は、結果が何よりも重要視される過酷なプロスポーツの中で、結果を出し続けて、チームメートから絶大な信頼を得てきました。
本田選手は、記者インタビューなどでよく強気な発言を公にしてきたことで有名ですが、これらの大口を実現させてきたからこそ周りからの信頼も勝ち取ってきたと言えるでしょう。本田選手は小学校の時に既に自身の将来設計が明確に立てられていました。世界一のサッカー選手になりたいと言う漠然としたものではなく、実現するには何をすべきという部分もかなり細かく当時の卒業文集に書かれていたことも有名な話です。
短期的な結果ばかりを求めるのではなく、その先の大きな目標を見据えながら、進む姿を見せることで周りも付いて来てくれるはずです。
周りをケア出来る観察力と洞察力
いくら自分に能力があったとしてもチームプレイにおいては、ワンマンになってしまうこともあります。部下にこうやってほしい、こういう考えでいてほしいを主観で一方的に伝えても誰も付いてきません。重要なのは、いかに自分自身が周りを常に見回し、部下の行動心理を見抜き、求められた際に的確なアドバイスを与えることが出来るかです。
WBCで見事日本代表を勝利に導いたイチロー選手のリーダーシップは、彼の鋭い観察力と的確なアドバイスにあるとも言えます。あまり多くを語らないイチロー選手ですが、求められた際にはその選手の癖や性格を把握し、的確に指摘をしてくれるそうです。
自分のやり方を一方的に与えるのではなく、個々の特性を見抜き、それぞれにあった解決策を助言出来る人こそがリーダーとして適任なのです。
リーダーを目指してリーダーになるのではなく、組織の理念を実現するために、明確なビジョンを掲げ、自分自身はもとより、チームメートの能力を最大限に発揮させながら、ブレることなく前に進んでいける人こそがリーダーシップを取るべき人材なのです。
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