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ビジネスに役立つ!佐村河内守に学ぶプロデュース法

ビジネスに役立つ!佐村河内守に学ぶプロデュース法

現代のベートーベンと称された作曲家のゴーストライター疑惑と、実は耳が聴こえていたと言う関係者からの告発で連日話題を呼んでいる佐村河内氏ですが、様々な見解があると思います。全てが嘘だったとしたら、非常に残念な気持ちもありつつ、一方で相当の「やり手」だなと感じさせてくれる部分もあります。佐村河内守と言う一つのキャラクターを作り上げ、それを演じきるのは、違った視点でみれば、かなりセルフプロデュース能力に長けた人間とも言えます。現時点で真意は不透明の部分が多いですが、今回は、そんな佐村河内氏のセルフプロデュース法を私なりの解釈でご紹介したいと思います。あくまでこのニュースを聞いて思った私の主観ですので、あしからず。

ビジネスをする上で欠かせない要素が、世間や市場の需要を知ると言うこと。佐村河内守と言う人間が、作曲家として脚光を浴びるために必要な部分を見つけ出し、佐村河内氏自身が、佐村河内守と言うキャラクターを作り上げたのかなと感じられます。彼の場合、商品が楽曲になるわけで、より共感を得られ、より幅広い層に受け入れられる方法をとっていたと思われます。その証拠に、曲のタイトルにHIROSHIMAを使ったり、東日本大震災の被災者に向けた曲を作るなど、国民に受け入れられやすいテーマを扱った曲がメディアに取り上げられ、結果的にヒット作として世に知られるようになりました。

ニーズに対して的確なサービスを提供すると言うのは、ビジネスとしては鉄則ですが、アート色の強いクラシック音楽に目をつけて、よりメディアが食いつきそうなテーマを掲げることで、クラシック音楽としては異例のオリコンチャート上位にランクインされる快挙を成し遂げたわけです。

通常オリコンチャートでは、ポップスが中心で、クラシック音楽は、それこそ好きな人しか聴かない音楽と言う印象が強いです。オリコンチャートにランクインさせるためには、アイドルやポップ歌手を手がけた方が固いと言うのが通常の手法だと思いますが、クラシックを題材にして、ここまでのヒットを出せた要因は、やはり佐村河内氏のプロデューサーとしての秀逸な部分にあると思います。

これもまたビジネス戦略としてですが、商品をメディアに掲載することは、効果的な宣伝になります。媒体は様々ですが、TV、CM、雑誌、ラジオなどに掲載されることで、より多くの人に商品を認知してもらえます。オリコンチャートも同様に、チャートにランクインすれば、楽曲やアーティストの知名度が一気に広まります。しかもそれが、普段チャートにあがらないクラシック音楽であればなおさらです。では、どうやったらオリコンチャートにあがるくらいCDを売上げられるのでしょうか。

そこで重要になるのが商品やサービスの付加価値です。他の商品との差別化をはかるための手法になります。この付加価値が、佐村河内氏の場合、全聾をアピールすることにあったのではないでしょうか。同じく全聾を患った作曲家のベートーベンを引き合いに出されることで、国民の関心も高まります。耳が不自由な作曲家が東日本大震災の被災者に曲を捧げるとあれば、当然メディアは飛びつきます。そういった戦略の中で、TVが特集を組んだり、雑誌社が取材したりして、佐村河内守と言うキャラクターが世間に知れ渡り、CDの売上げに繋がったのかなと、私は思います。

実際に本人を知っているわけではないので、あくまで憶測ですが、自分自身を自らプロデュースして、ブランドとしての魅力を高めて、これだけの話題を作れる能力は、ビジネスとしては非常に興味深く参考にしたい部分もありました。実際、この代作報道があってからCDを買い求める客がまた増えたと言うニュースもあるので、結果として今回の件もPR効果になってしまっているのが皮肉にもすごいです。さすがにこれは意図的ではないと思いたいですが。

今回の件で、いちリスナーとしては、裏切られた感が非常に強いですが、ビジネスの視点から見ると、なんてしたたかな戦略家なんだと感心してしまいます。

商品と作り手の間にあるストーリー性や商品の見せ方を工夫するだけで、周りに与えるインパクトは計り知れないものになる可能性があることを改めて知らしめてくれた今回の報道でした。

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